テレプシコーラ 藤井菜摘 テレプシコーラ全10巻を読みました。 テレプシコーラは山岸凉子作のバレエ漫画です。全10巻というのは第一部のことで、そのあとに第二部が5巻出ています。 この漫画はバレエをやっている姉妹のお話です。とても詳細にバレエをとりまく様々なことが描かれていて、ぐいぐいひきこまれるような漫画です。 「ぐいぐい引き込まれるような面白さ」については、他の名作で感じた事があるそれと同じなのですが、この漫画について何か書くなら、特別印象に残っていることがあって。 物語などを読んだときに、登場人物に感情移入するというようなことがあると思いますが、この漫画でもそんな感覚がありました。終盤、ショッキングな出来事が起こるのですが、それに対する感覚が実際に感じたことが有る感じで、疑似体験といったらおおげさかもしれませんが、ほんとうに自分がそれを体験したかのような気分になったのです。ほんとうにショックだったんです。 そこまでの感じは、私は他の漫画で体験したことがなかったので、とても印象に残っています。