メールするからメールしてね、にメールした。 中島彩 ゴールデンウィークの間、ほぼ日に「メールするからメールしてね」という企画があがっていて、それはあるメールアドレスにメールするともれなくメールが返ってくるというものだった。こちらから送る内容は問われてなくて、空メールでもいい。向こうからは事前に用意されたメールっぽい文章が、600通りの中からランダムに選ばれて一通送られてくる。 会話としては成り立ってないし、こちらが送った内容を読んでもらえてるのかもわからない。 返事はわりかしすぐ来るので、自動プログラムが組まれてるのだろう。 でもこれはなんかいいなと思って、連休の間頻繁にメールを送っては返ってきたメールを読んでいた。 連休って、ありがたいときもあるし、迷惑なときもある。 今年の連休は私には迷惑で、というのも何かする気力もないし、お金もないし、バイトも勤務希望を出したけどシフト入れなくて、友達もいないし。いい天気で時間はたっぷりあるのにどう過ごしていいかわからない、イケテナイ感じ。 そんなときに「メールするからメールしてね」は、きっと日本中に同じように暇を持て余してるゴールデンウィークの波に乗れなかったイケテナイひとびとの存在を想起させられて、まあ嬉しかった。 でまあ、そこまででもよかったんだけど。 ゴールデンウィークが終わって翌日、連休明けの初仕事の日。 ああ今日からやっと戻れる、お陰で自分がイケテナイことを実感する時間が少し減るんだとほっとする反面、結局何もせずぼんやりと金ぴかなウィークを流してしまった悔しさとか、もういっそこのまま寝てたろか一生みたいな気持ちとか、そんなこんなうすらぼんやりと出勤前の空白を過ごしながらほぼ日を開けると、「ゴールデンウィークは終わったけど、おまけの一日」と、「メールするからメールしてね」がトップページに残ってるのを見つけた時の、この嬉しさと言ったら。 ※ほぼ日…ほぼ日刊イトイ新聞の略 http://www.1101.com/home.html 「メールするからメールしてね」の企画ページはほぼ日コンテンツ一覧から見れるよ。